第24話|畑の土作り中に五十肩になった

📖 本編

退職まで半年。
私は空き家の整備と並行して、畑の土作りを進めていた。

畑は長いあいだ使われていなかったため、土は固く、草の根も深い。
まずは草を取り、スコップで土を起こし、堆肥を入れて耕していく。
思っていた以上に重労働だった。

仕事が終わってから空き家に向かい、少しずつ畑を整える。
休日もほとんど畑に出ていた。

そんな作業を続けていたある日、左肩と左肘に違和感を覚えた。
最初は軽い筋肉痛のようなものだと思っていた。
しかし日が経つにつれ、腕を上げると鋭い痛みが走るようになった。

いわゆる「五十肩」である。

服を着るときや、物を取るときに左腕が痛む。
職場で、電話が鳴った時は右手で左腕を補助しながらでないと受話器すら取れない。
左肘にも激痛が走り、曲げ伸ばしがつらい。
スコップを振るう動きもつらくなってきた。

畑作業や空き家のリフォームは、これからが本番という時期。
ここで無理をして悪化させるわけにはいかない。

診断の結果、左肩甲骨の周りが固くなって、肩甲骨の動きが鈍く腕と連動できず、
腕が無理をしている状態らしい。
肘は超音波で検査でわかったことだが、腱とつながっている筋肉が老化で弱っているとのことだった。

医師の指示通りリハビリに通うことにした。
今は週に一度、肩のリハビリと体外衝動波を肘にあてる治療を受けている。

幸い、動かさないよりも、無理のない範囲で動かした方が回復は早いそうだ。
畑仕事も完全に休むのではなく、負担の少ない作業を選びながら続けている。

退職日まであと半年。
できればその頃には、今よりも肩の痛みが和らいでいてほしい。

空き家のリフォームも、畑づくりも、退職後の暮らしの大事な準備だ。
焦る気持ちはあるが、体が資本であることもよく分かっている。

以前のように無理をして進めるのではなく、
「少しずつでも続ける」ことを意識するようになった。

畑の土は、一度作れば終わりではない。
時間をかけて、少しずつ良い土になっていく。

それは、これから始まる自分の暮らしにも、どこか似ている気がする。

退職までの残りの時間。
肩と相談しながら、ゆっくり準備を進めていこうと思う。


石だらけの固い土との格闘内容についてはこちら

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