40万円で購入した築50年ほどの平屋の空き家。
私たちは、この家を少しずつDIYで変えている。
畑を作り、レイズドベッドを作り、フローリングを貼り、壁に羽目板を貼り、塗装をする。
最初から完璧な完成図があったわけではない。
むしろ、空き家に通うたびに、
「ここ、こうしたほうが使いやすそう」
「だったら、こうしたらいいんじゃない?」
と考えながら、少しずつ形を変えてきた。
実際に夫婦で空き家DIYを続けてみると、DIYそのものだけではなく、家づくりの考え方も変わってきた。
今回は、私たちが空き家DIYをして分かったことを5つまとめてみたい。
1.最初に完成形を決めすぎないほうがいい
DIYを始める前は、
「ここには棚を作ろう」
「床はこうしよう」
「壁はこの色にしよう」
と、ある程度完成形を考えていた。
もちろん、最初に大まかな計画を立てることは必要だ。
でも、実際にその家で過ごしてみると、計画していたときには分からなかったことが見えてくる。
私たちの場合、それが特に分かったのがキッチンだった。
畑仕事をして空き家に戻ってくると、長靴を履いたまま移動することがある。
そのたびに、
「長靴を脱いでトイレに行くの、地味に面倒だなあ」
と思うようになった。
そこで、
「だったら、長靴を脱がなくてもいいように土間にしたらいいかも」
という話になった。
最初から決めていたわけではない。
実際にそこで暮らすように過ごしたからこそ出てきたアイデアだった。
DIYは、完成図を最初に100%決めるより、実際に使いながら変更していくほうが、自分たちの暮らしに合った家になりやすい。
2.DIYのアイデアは「真似」から始まってもいい
「DIYができる人は、アイデアが豊富なんだろうな」
以前はそんなふうに思っていた。
でも、私自身はそんなに特別なアイデアを持っているわけではない。
YouTubeやInstagramを見て、
「この棚いいな」
「この色、好きだな」
「この施工方法やってみたいな」
と思ったものを参考にしている。
だから、私のDIYのアイデアは、かなりの割合で「誰かの真似」である。
でも、たくさんあるアイデアの中から、
「これなら空き家に合いそう」
「これは使いやすそう」
「ここは自分たちの生活に合わせて変えよう」
と選んでいく。
主人は、
「お母さんのアイデアは凄いわ」
「よくこういうの思いつくね〜」
と言ってくれる。
私は、
「いやいや、全部真似よ〜」
と答える。
すると主人は、
「たくさんある中から、これを選ぶのが凄いよ」
と言う。
確かに、そうなのかもしれない。
DIYは、何もないところからすべてを自分で考える必要はない。
誰かのアイデアを参考にして、自分たちの家に合うように変えていけばいい。
それだけでも、十分「自分たちのDIY」になるのだと思う。
3.色選びは、思っていた以上に難しい
空き家DIYをしていて、今でも一番悩むのが色である。
ホームセンターには、本当にたくさんの塗料がある。
棚の色。
壁の色。
床の色。
小さな色見本を見ていると、
「この色、いいな」
と思うものがいくつもある。
ところが、それを実際に部屋に塗ったときに、どう見えるかは分からない。
壁だけなら良くても、床や木材と組み合わせると印象が変わる。
主人も私もデザインの専門知識があるわけではない。
だから、
「こっちのほうがいいかな?」
「ちょっと派手すぎない?」
「せっかくだから、いつも使わない色にしてみる?」
などと相談しながら決めている。
DIYでは、失敗することもある。
でも、塗料や木材を実際に組み合わせながら考える時間も、DIYの楽しさの一つだと思う。
完璧な色合わせを目指すより、
「自分たちが好きかどうか」
を大切にするようになった。
4.夫婦でDIYすると、作業を分担できる
私には、やりたいことを考えるのは好きでも、一人ではできない作業がたくさんある。
一方、主人は土木の仕事をしているので、工具の扱いには慣れている。
丸鋸やインパクトなども普通に使える。
私は、
「ここに棚を作りたい」
「この形にしたい」
と考える。
主人が、
「じゃあ、こうやって作ればいいんじゃない?」
と形にしてくれる。
もちろん、意見が合わないこともある。
「ここはこうしたほうがいい」
「いや、こっちのほうが使いやすい」
と話し合うこともある。
でも、二人で作業することで、一人では難しいことにも挑戦できる。
そして、作業が終わったときに、
「ここまでできたね」
と一緒に確認できるのも、夫婦DIYのいいところだと思う。
5.完成を急がないから、自分たちに合った家になる
空き家DIYを始めたころは、早くきれいにしたいと思っていた。
でも、DIYは思っている以上に時間がかかる。
初めて作ったレイズドベッドは、1つ作るのに1日。
6個作るのに4日かかった。
フローリングは丸4日。
壁の羽目板貼りも4日かかった。
しかも、DIYだけをしているわけではない。
実家の母の手伝いや、家の用事もある。
だから、毎週必ず丸一日作業できるわけでもない。
半日だけ作業して帰ることもある。
何もしない日もある。
それでも、
「また来週、続きをしよう」
と思えるようになった。
そして、時間をかけているからこそ、
「ここはこうしたほうが便利だな」
ということにも気づける。
最初に全部決めてしまっていたら、気づかなかったこともたくさんある。
急がないからこそ、暮らしながら考えられる。
それがDIYの大きなメリットなのだと思う。
DIYだからできる「暮らしに合わせた家づくり」
私たちの空き家DIYは、まだ完成していない。
これからも、
「ここに棚があったら便利かも」
「この壁、もう少し変えたいな」
「次は何を作ろうかな」
と考えながら、少しずつ手を加えていくつもりだ。
DIYの魅力は、安くリフォームできることだけではない。
自分たちの暮らしに合わせて、途中で変更できること。
使ってみて不便だったら、作り直せること。
「こうしたい」と思ったことを、自分たちで試してみられること。
そして、完成までの時間も含めて楽しめること。
もちろん、DIYは大変だ。
材料を運んだり、寸法を測ったり、失敗してやり直したり。
思ったようにいかないこともある。
それでも、自分たちの手で少しずつ家が変わっていくのを見ると、
「やってよかったな」
と思う。
まとめ|空き家DIYは、完成までの過程も楽しむ
夫婦で空き家DIYを続けて分かったことは、この5つだ。
- 最初に完成形を決めすぎない
- DIYのアイデアは真似から始めてもいい
- 色選びは実際に組み合わせて考える
- 夫婦で作業を分担するとできることが増える
- 完成を急がないほうが暮らしに合った家になる
DIYを始める前は、「完成した家」を想像していた。
でも今は、少し違う。
「また来週、続きをしよう」
と思えることも、DIYの楽しみの一つになった。
完成することだけがゴールではない。
その場所で過ごしながら、
「ここ、もっとこうしたら便利かも」
と考えて、少しずつ変えていく。
そんな家づくりも、なかなかいいものだと思っている。
私たちの空き家DIYは、まだまだ続く。
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