第50話|空き家DIYは夫婦でゆっくり|真似から始めて「私たちらしい家」を作る

🏡 空き家DIY

空き家や畑のDIYをしていると、
「どんな部屋にしたいの?」
と聞かれることがある。

でも実は、主人は、私が最終的にどんな部屋を目指しているのか、細かくは知らない。

私は毎日、
「次は何を作ろうかな」
「棚はどんな形が使いやすいかな」
「この壁の色には、どんな木材が合うかな」
そんなことばかり考えている。

暇さえあれば、YouTubeやInstagram、DIY動画やおしゃれな部屋の写真を見て参考にしている。

もちろん、私が1から思いついたアイデアなんて、ほとんどない。

「この棚いいな」
「この色合い好きだな」
「この配置使いやすそう」

そうやって、人様のアイデアをたくさん参考にさせてもらっている。

でも主人は、作業をしながらいつも、

「お母さんのアイデアは凄いわ!」
「よくこういうの思いつくね〜」

と言ってくれる。

私は、

「いやいや、全部真似よ〜」

と答えるのだけど、

「たくさんある中から、これを選ぶのが凄いよ」
「よく、こんな施工のしかた知ってたわ」

と言ってくれる。

その言葉が、なんだか嬉しい。

真似で、こんなに素敵なテーブルが出来上がりました。

一番悩むのは「色」

最近のDIYで、一番悩むのが色選びだ。

ホームセンターに行くと、本当にたくさんの塗料が並んでいる。

棚の色、壁の色、床の色…。

一つ一つ見ると、
「この色いいな」
と思う色はたくさんある。

でも、実際に部屋全体で見た時に、
果たして合うのかが分からない。

主人も私も、デザインの知識なんてまったくない。

だから時々、

「これ派手すぎるかな?」
「こっちの方が落ち着く?」
「せっかくだから、身近にない色使ってみる?」

なんて話しながら決めている。

正直、完成するまで不安なことも多い。

でも、一緒に悩みながら決められる相手がいるのは、本当にありがたいなと思う。

最初は興味がなかった主人

実は主人、最初はそこまで空き家DIYに興味があったわけではない。

どちらかというと、私は
「こんな部屋にしたい!」
「ここに棚を作りたい!」
と夢中になっているタイプで、

主人は、
「また何か始まったな〜」
くらいだったと思う。

でも主人は土木のお仕事をしているので工具の扱いに慣れていて、丸鋸やインパクトなども普通に使える。
私はアイデアは浮かんでも、一人では形にできないことが多い。
だから、主人の力がないと、思い描いている空間には近づけない。

畑づくりから始まり、フローリングを貼り、壁を塗り、棚を作り…。

少しずつ空き家が変わっていくうちに、主人もだんだん楽しそうになっていった。

自分たちの手で、何もなかった場所が変化していく。
その過程が面白くなってきたのだと思う。

コンクリート下地の上から、フローリング施工。
この空き家で初めてやったDIYです。
興味がある方は、是非、ご覧ください。

「また来週続きをしよう」が楽しみになった

DIY作業は、大抵1日では終わらない。

床貼りも、壁塗りも、畑づくりも、
「今日はここまで!」
で終わることがほとんど。

初めてのレイズドベッドは1つ作るのに1日かかり、6個作るのに4日かかった。
フローリングは全部で丸4日かかった。
壁の羽目板貼りも4日かかっている。

だから自然と、

「また来週続きをしよう」

となる。

最近は、それが私たち夫婦の休日の過ごし方になった。
実家の母の手伝いもある、娘の部活の送迎がある時もある。

用事を済ませて、半日だけ作業するときもあれば、
思い切って何もしない日もある。

疲れたら休憩して、
飲み物を飲みながら、

「ここはこうした方がいいかな?」
「この棚、やっぱり必要やね」
「この色、思ったより良かったね」

と話をする。

完成を急いでいるわけではない。

主人とも、

「急ぐ必要はないよね〜」
「ゆっくり、自分たちのペースで作っていこう」

と話している。

若い頃は、休みの日も、
「何かしなきゃ」
「どこか行かなきゃ」
と思っていた気がする。

でも今は、夫婦で同じ場所に立って、同じものを作っている時間が、なんだか心地いい。

ゆっくり進めるから気づけること

最近は、時間をかけてDIYをすることにも、たくさんメリットがある気がしている。

例えば、キッチンを思い切って土間にしたのも、最初から決めていたわけではない。

畑作業をしながら空き家で過ごすうちに、「長靴を脱いでトイレに行くの、地味に面倒だなあ」
と思うようになった。

そこから、

「だったら、脱がなくてもいいように土間にしたらいいかも」
という発想になった。

フローリングの形も、トイレの入口に合わせて変形の土間にした。

土間部分の壁板貼りも、
洋室とは少し雰囲気を変えたいと思って出てきたアイデアだ。

もし最初から業者さんに全部お願いしていたら、ここまで細かく「自分たちの暮らし」に合わせた形にはならなかったかもしれない。

そして、仮に最初にDIYでフローリングを作っていたら、畑がある空き家の生活に合わせた部屋にはなっていなかっただろう。

週末ごとに空き家で過ごしながら、

「ここ、こうだったら便利かも」
「この方が使いやすいかも」

と少しずつ気づいていく。

だからこそ、自分たちに合ったリフォームになっていく気がする。
DIYだから、自分たちのペースでできる。

急がなくていい。
それが今は、一番の贅沢なのかもしれない。

暮らしの途中で、最初は思いつきもしなかった、「土間」になった理由は、こちらをご覧ください。

真似から始まっても、自分たちの家になる

DIYって、特別なセンスが必要だと思っていた。
でも実際は、たくさんの人のアイデアを参考にしながら、少しずつ形にしていくものなのかもしれない。

真似から始まってもいいと思う。
それを、自分たちの暮らしに合わせて選んでいくうちに、少しずつ「自分たちらしい空間」になっていく。

まだまだ完成には遠い。

でも最近は、

「完成すること」
より、

「主人と一緒に作っている時間」
そのものが、大切な思い出になっている気がする。

やがて娘も私たちから離れていくだろう。
その時になっても、私は主人と、お互いを尊重して楽しく生活できそうな気がする。

空き家DIYのおかげで、二人で楽しむことを覚えたから。

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