第8話|キャンピングカーとの出会い

📖 本編

子育てがひと段落した頃、私たちはキャンピングカーを購入した。
今から約8年前のことになる。

きっかけはシンプルだった。
「これからの人生、どう楽しむか」
その答えを探していく中で、私たちは“自由に旅ができる生活”という選択肢に出会った。

これまでは子どもの予定を中心に生活していた。
しかし気がつけば、夫婦二人の時間が少しずつ増えていた。
「これからの休日、何をして過ごそうか」
そんな会話をすることが増えていった。

よく話していたのは旅行のことだった。
若い頃は仕事や子育てに追われ、ゆっくり旅行に行く時間はあまりなかった。
だからこそ、
「時間を気にせず、いろいろな場所に行ってみたい」
そんな思いを二人でよく話していた。

そんなときに話題に出たのが、キャンピングカーだった。
宿泊先の時間に縛られず、行きたい場所へ自由に行ける。
気に入った場所があれば、そのまま滞在することもできる。

そんな旅ができたら楽しそうだと感じた。

「今だからこそ」という決断

ただ、その時点ではすぐに購入するつもりはなかった。
キャンピングカーがいくらくらいするのか、どんな種類があるのかも分からなかったため、まずは下調べのつもりで専門店へ行くことにした。

実際に車を目の前にすると、主人の様子が少し変わった。
どうやらキャンピングカーは、子どもの頃からの憧れだったらしい。

展示場に並ぶ車を楽しそうに見て回ったあと、主人がふとこう言った。
「年を取ったら、必ず元気でいられるとは限らない」
「動ける今のうちに、やりたいことをやった方がいいんじゃないか」

その言葉を聞いたとき、私も同じ気持ちになった。

老後の楽しみとして考えていても、そのときに自由に動けるとは限らない。
それなら、元気な今こそ楽しんだ方がいい。
そう思えた。

ペットと旅する、もう一つの家

もう一つ大きな理由があった。
それは、ペットの存在だった。
旅行のたびに悩むのが、ペットをどうするかということ。

ペットホテルに預けることもできるが、長期間になると不安もある。
繁忙期には予約が取れず、旅行自体を諦めたこともあった。
できれば一緒に連れて行きたい。

キャンピングカーなら、それができる。
慣れた空間で過ごせるため、ペットにとっても安心できるのではないかと感じた。

気がつけば、私たちは具体的な話をしていた。
「これ、どうする?」
「……買う?」

少しの沈黙のあと、二人で顔を見合わせて笑った。
その日のうちに、購入を決めていた。

キャンピングカーは、ただの車ではなかった。
これからの時間を一緒に過ごす、もう一つの家であり、相棒のような存在になった。

こうして8年前に購入したキャンピングカー。
このときはまだ、この選択が数年後に大きな出来事につながるとは思っていなかった。

私はキャンピングカーを購入しましたが、買って後悔したこともいくつかあります。
キャンピングカーに対する実体験と知識がなくて購入した結果だと思います。

キャンピングカーは魅力的ですが、購入を迷っている方は、まずカーシェアで旅行スタイルを試してみる方法もあります。

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